千葉大学のミッションであり医学研究院がグランドデザイン将来構想においてフロンティアとして掲げ推進するがん・免疫の治療学研究において、所有する膨大な医科学データ、環境衛生学データ、生体リソースを系統的に取得・解析し、疾患状態・健康状態を科学的・社会実践的に解き明かす組織として、「健康疾患オミクスセンター」を整備しました。

 我々の生体は健康な日常社会においても常に環境に曝され、生体は細胞間・組織間クロストークしながら生存しています。通常は “健康”なエピゲノム応答で環境に適応しつつも、エピゲノム異常の蓄積は疾患発症リスクを上昇させ、さらなる環境ストレスによって疾患を発症します。蓄積する多次元のオミクス異常と疾患リスクを解明する健康疾患科学のハブとして研究開発、政策提言、人材育成を遂行します。

 がん一次予防などの健康長寿戦略は社会的にも、また医療費を削減し経済学的にも、強く求められている研究開発です。がんリスクゼロなどロバストなヘルスケアを目指す国際連携ハブとして社会に貢献し、日本発・千葉大学発の未病・ヘルスケア戦略を開発・発信します。

“Environmental stress alters epigenome and cause disease”